<知覚過敏症(Hypersensitivity)>
ムシ歯も無いのに、歯の神経(知覚神経)が反応して冷たさや痛みを感じてしまっている「敏感(過敏)な」状態が知覚過敏症です。 たとえるなら、ムシ歯は<皮膚に切り傷・或いはケガを負った状態>で、知覚過敏は<ケガはないかかすり傷程度だけど、寒い所に素っ裸で出ている状態>みたいな。ちょっと違うかな??? どっちも歯の神経(知覚神経:痛みを感じちゃう神経)の同じ反応なので、間違える人が多いですが、絶対に違うのは「その歯にムシ歯の穴も無いし、歯にヒビも無いのに、しみたり痛んだりする」パターンです。 | |
<原因は>
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などで、冷たいもの、熱いもの、甘いものなどの刺激が過敏に伝わり、不快感や、ヒリッとする感じや痛みが出てきます。 上で書いたとおり、歯の根(:象牙質=像の牙と似た構造をしてる)の部分がむき出しになると滲みるわけですが、これは象牙質にある細かい管が神経に繋がっている(刺激を神経に伝える管)おかげで、神経が反応しちゃうんです。 ※ムシ歯の場合は、穴が象牙細管まで届いちゃうことで痛みが出ます <処置方法>むき出しの象牙細管を保護してやれば、症状が治まって来ます。※軽度の知覚過敏(Hys:ひす)なら、知覚過敏用歯磨き粉”シュ○テクト”なんかが意外と効きますヨ。K(カリウムion)を直接象牙細管にくっ付けて、細管をふさぐという作戦です。 | |
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それからもう一つ、 ● 自然治癒力による2次象牙質の形成です。 これは、歯の神経のがまっとうに働いている状況で”一部に刺激が強く当たっている部分があると、その内部からヌリカベして象牙細管を遮断しようとする防御反応です(上図「2次象牙質の生成」)。 ※加齢によって根の中の神経のスペース(髄腔:ずいくう)が狭くなって行きますが、これは長年の温熱刺激で2次象牙質がどんどん作られていく為です |