<昔乗ったBike>


 私は昔、バイク乗りでした。
でも、降りてしまいました。
やっぱり2輪はコケるので危ないです。

当時GSX-400Fという鉄フレームのバイクに乗っていた私は(限定解除に燃えていた為に、重たくてトルクもあるバイクであるGSX-400Fを選んだのですが)、ある日のツーリングの途中、GPZ750のフレームに1100のエンジンを積むバカな私の友達と、北海道は岩内にある当丸峠でバトルをしました。
私、上りで勝ってしまいました。
自分でも「ちょっと調子こいてる」のがわかったので、事故らないようにと自分自身に言い聞かせて峠の頂上での休憩を終えて下り始めたところ、ツーリングの集団の中に一般車が入ってしまいました。
シンガリの方を走っていた私がその車をパスしたところ、私の後方から更に追い越しをかけてくるバイクをミラーで確認した為、彼等のラインを塞ぐと危険だと判断し、自分が左に寄りました。
そこは覆道で路肩にたっぷり砂が浮いた右カーブの下りでした。
前輪と後輪のグリップを失いました。
路肩の縁石にコツコツタイヤが当たりました。
コントロールを取り戻す前に覆道が終わり、路肩の縁石も途切れ、タイヤは無情にもガードワイヤーの方に滑り込んで行きました。
私の記憶はそこで切れていますが、なんか肋骨を3本骨折して、左目は眼底出血するし、肝臓打撲により肝機能の低下が起こるし、入院20日間もするハメになりました。
そして家族が血相変えて北海道の病院に駆けつけて、私はバイクを降りたのでした。

(安田、菅原、あの時は世話になったねエ、有難う!)