<歯番(しばん)>

 歯医者へ行ったとき痛い歯の場所を言う場合、説明するのにやたら回りくどくてイラついた記憶はありませんか?
 そんなときは歯の状況は歯番(しばん)で言ってしまえば簡単に済みます。
 歯医者がよく言ってる「右上1番」とか「左下6番」とかってヤツです。簡単に覚えられますヨ。
 1コ間違えないでほしいのは、「説明する自分にとっての右・左」です。見てる歯医者の右左ではありません!
 歯医者は大学で学んでいる時から「患者さんにとっての右・左だ!術者の右・左じゃねえ!」って叩き込まれてます、はい(笑)
永久歯
 例えばご自分の顔の中心線(正中線)を境に( 自分にとっての )右上の一番前の歯を「右上1番」、その横隣を「右上2番」・・・・・「右上7番」(親知らずは右上8番)という具合で上下左右の歯の並びを4つのブロックすなわち
■(自分自身にとっての)右上:1番〜7番(又は8番)
■(自分自身にとっての)左上:1番〜7番(又は8番)
■(自分自身にとっての)右下:1番〜7番(又は8番)
■(自分自身にとっての)左下:1番〜7番(又は8番)
に分けて表現します(大人の歯は全部で28〜32本あります)。

 子供の歯の場合は歯番をA〜Eで現し(全部で20本)、大人の歯と同様に上下左右の歯の並びを4つのブロックに分けます。
乳歯
■(子供本人にとっての)右上:A〜E
■(子供本人にとっての)左上:A〜E
■(子供本人にとっての)右下:A〜E
■(子供本人にとっての)左下:A〜E
 ご家族の歯の状態を説明する場合は、ご家族本人にとっての左右でご説明ください。
 我々医療従事者が患者さんとお話する”右”とか”左”も、患者さん自身にとっての左右で説明しています。
 また、おおむね6歳から12歳までは乳歯と永久歯が混在する時期(混合歯列期)なので、永久歯と乳歯の見間違えに気を付けましょう。
  ★欠損歯(抜けちゃった歯)が 有る場合は、欠損部にどのくらい隙間が開いているかを歯のサイズで表現し、
 「1歯(いっし)分のスペース」とか
 「半歯(はんし)分のスペース」とか
 「スペースが無い」などとご説明ください。

 ★また、歯自体が倒れ込んでいたり生えている位置がズレてい る場合は、
 舌側(ぜっそく:ベロ側)に倒れているのか、または
 頬側(きょうそく:ホッペタ側)に倒れているのか
をご説明頂ければ、我々歯科医にとって患者さんの現状を理解し易くなります。